月刊潤滑経済 2008年8月号 No.515
月刊潤滑経済 2008年8月号 No.515
(keizai200808)
出版社:株式会社潤滑通信社 発行:2008年8月5日発行 サイズ:B5版
特集 I :オイルミストコレクターの性能と効果
金属加工現場では,作業環境の向上やISO14000の認定を受けるため,切削油のオイルミスト対策としてミストコレクターの設置やアンチミスト切削油の適用が行われている。
また,切削液や加工方法も油性から水溶性へ,またMQL・セミドライ加工の普及により,新たなオイルミスト対策も問題視されてきている。このような状況下,本誌2007年5月号では,オイルミスト発生のメカニズム,オイルミストコレクターの有効活用法などをご紹介したが,今回はオイルミストコレクターの性能やその効果などを紹介し,生産現場におけるオイルミスト対策の決定版となるような特集を企画した。
<掲載記事>
- ○油や煙を除去し空気環境を改善するオイルミストコレクター(山武商会 鈴木 邦夫)
- ○工作機械メーカーから見たオイルミストコレクター(ホーコス 中村 祐介)
- ○電気集塵式「プラコムコレクタ(R)」によるオイルミスト対策(ミドリ安全 中尾 勇志)
- ○オイルミストコレクターメーカーの取り組み(日本ドナルドソン,東洋空気調和)
特集 II :分散型エネルギーとトライボロジー
本年は京都議定書の第一約束期間の開始年に当たり,地球温暖化対策としてCO2削減は待ったなしの状況にある。
従来のエネルギー供給の中心は,化石燃料や原子力を中心とした供給側の効率を最大にする集中型といえるが,CO2の削減目標を達成するためには,民生部門でのエネルギー消費の削減が必須である。これには需要側からのアプローチが必須であり,コジェネレーションシステムなどを組み入れた分散型エネルギーの取り組みが重要になってきている。
そこで今回は,分散型エネルギーに着目し,バイオマス,太陽熱や廃棄物の燃焼熱を利用できる環境適応型のスターリングエンジンによるコジェネレーションシステムなどを紹介する特集を企画した。
<掲載記事>
- ○地球温暖化防止のための分散型発電の本命,スターリングエンジン(明星大学 濱口 和洋)
- ○高性能スターリングエンジンの開発と実現化(防衛大学校 香川 澄)
- ○スターリングエンジンを用いた家庭用コジェネレーションシステム(早稲田大学 大学院 関谷 弘志)
- ○木質バイオマス燃料を使ったスターリングエンジン発電(一関工業高等専門学校 星 朗)
- ○排熱利用スターリングエンジンの開発とトライボロジー技術(海上技術安全研究所 平田 宏一,川田 正國)
- ○間接加熱式低温度差型スターリングエンジンの開発と木質バイオマス複合コジェネシステムへの応用(サクション瓦斯機関製作所 竹内 誠)
コラム
- ○向丘の夜は更けて ~第4回~ 世界に向けて何を主張するか(星技術士事務所 星 満)
INTERVIEW
- ○ナレッジ・エンジニアリング・カンパニーSKFの事業展開と今後の取り組み(編集部)
解説
- ○船舶用燃料の低硫黄化の動向(新日本石油 林 利昭)
潤滑油余話
- ○石けんと潤滑剤(元ゴトコ・ジャパン 商品技術部長 澁澤 郁雄)