月刊潤滑経済 2010年4月号 No.536
月刊潤滑経済 2010年4月号 No.536
(keizai201004)
出版社:株式会社潤滑通信社 発行:2010年4月5日発行 サイズ:B5版
特集:固体潤滑とコーティング技術
環境問題への意識の高まりや製造業の国際競争力強化を背景に,輸送機械や産業機械などのさらなる熱効率ならびに信頼性の向上と高機能,高付加価値変化が求められており,その中で固体潤滑被膜や表面改質などトライボロジー技術への要求が年々高まってきている。
今回は,これらの解決策としての固体潤滑被膜やコーティング技術などを特集する。
<掲載記事>
- ○固体潤滑,トライボ材料の最新動向(東京都市大学 広中 清一郎)
- ○炭素系材料のトライボロジー(首都大学東京 岩井 邦昭)
- ○DLC膜,ダイヤモンド膜の金型・工具への応用(湘南工科大学 片岡 征二)
- ○DLCコーティング適用技術の進展(神奈川県産業技術センター 加納 眞)
- ○DLCコーティングの実用事例(ジェイテクト 鈴木 雅裕)
- ○高分子系複合材料のトライボロジー(工学院大学 西谷 要介)
- ○高分子系トライボロジー材料の実用事例(NTN精密樹脂 沖 芳郎,石井 卓哉)
- ○セラミックス系複合材料のトライボロジー(産業技術総合研究所 北 英紀)
小特集:機械状態監視診断技術者(トライボロジー)訓練機関紹介
近年,国内の製造現場では,設備の高経年化,スキル保持者の大量退職,保全費用の抑制などの問題が山積しており,設備メンテナンスの重要性が高まっている。とくに設備機械のトラブルには,摩耗,焼付きなどトライボロジー現象との関連性が高く,潤滑管理をはじめとする「メンテナンストライボロジー」への関心が年々高まってきている。
そのような背景の下,(社)日本トライボロジー学会と(社)日本機械学会との共同認証という形で,ISO18436-4準拠「機械状態監視診断技術者(トライボロジー)」資格認証制度が2009年10月からスタートした。
本誌2009年5月号では,教育トレーニングの取り組みとして日本機械学会や日本プラントメンテナンス協会における人材育成カリキュラムをはじめ,元売や潤滑剤供給メーカー各社がユーザーの潤滑管理をサポートするために実施しているセールスエンジニア向けの教育トレーニングや資格認定制度を紹介した。また2009年8月号では「機械状態監視診断技術者(振動)の教育機関について紹介している。
今回は,このトライボロジー資格認証制度についての紹介とともに,各教育訓練機関がそれぞれ独自に行っている教育訓練内容や訓練日程などを紹介する。
<掲載記事>
- ○機械状態監視診断技術者(トライボロジー)資格認証制度(編集部)
- ○訓練機関紹介
日本原子力発電,トライボテックス,日本プラントメンテナンス協会,ジャパン・アナリスト,新日鐵化学
見聞録
- ○16th Annual Fuels & Lubes Asia Conference(エボニック デグサ ジャパン 浜口 仁)
連載
- ○やさしいグリースの話 第7回 『転がり軸受用グリース』(協同油脂 近藤 信也)
コラム
- ○向丘の夜は更けて ~最終回~ 太陽エネルギーに恋して(星技術士事務所 星 満)