月刊潤滑経済　2021年5月号　No.674

出版社：株式会社潤滑通信社
発行：2021年5月7日
サイズ：B5版

特集 I ：IoTを活用した工場運営と設備管理技術

製造の現場では，生産ラインなどをIoTを利活用して生産性の向上や効率化，高い品質管理を実現する動きがトレンドになっている．IoTの活用により，「見える化」が進み「制御」が容易になると，生産状況の把握やより効率的かつ高質な生産につながる．さらに，機器にトラブルが発生した際にも「どこの，なにが，どのような状況なのか」が即時にわかるため，異常発生から原因発見までのタイムロスを減らせ，ダウンタイムを最小限に抑えることが可能になる．
そうした工場運営と設備管理について本特集では取り上げる．

＜掲載記事＞

• 振動によるエネルギーハーベスティングと今後の展望（京都工芸繊維大学　増田　新）
• IoT，AI によるスマートメンテナンスシステム構築の最新トレンド（マクニカ　福岡　広大，萱田　良）
• 切削加工の見える化と潤滑管理による加工の最適化（山本金属製作所　新堂　正俊）
• 昭和レトロな工場の圧力計を後からポン付けでデジタル化するアナログメーター可視化サービス（オージス総研　小山　孝司）

特集 II ：食品の安全に関わるトライボロジー

国際的に高まる食の安全を背景に，HACCPシステムが世界の国々で導入されている．しかし，それで安全が担保されるわけではなく，機械部品の落下による即異物混入，機械潤滑剤の流出による混入など食品の製造・加工の機械が食の安全を脅かすケースも少なくない．特に食品機械用潤滑剤は，潤滑剤として多くの性能や機能を要求されると同時に安全衛生管理上の制約も多い．
本特集では，そうした潤滑剤の最新の動向と潤滑剤の性状を最大限に生かす技術について取り上げる．

＜掲載記事＞

• 食品機械用グリースの動向（日本グリース　竹田　稜）
• 食品機械に使用されるシール技術（NOK　高津　一郎，福岡　智，大塚　雅也）

PRのページ：食品工場用潤滑油剤

• NOK / NOKクリューバー，ENEOS，兼松ケミカル，協同油脂，ダイゾー ニチモリ事業部，松村石油

製品と技術

• 食品グレード潤滑油のパイオニア，米JAX社のNSF H1潤滑油（JAX-JAPAN）

連載

• 初めての転がり軸受　第1回「転がり軸受の誕生と軸受産業」（トライボロジーアドバイザー　似内　昭夫）
• 掌の小節　第二節（技術オフィス・村上　村上　靖宏）

トピックス

• 「トライボロジー研究会 第31回講演会」開催される（編集部）
• 独・ランクセスが2021年度事業活動に関する記者説明会を開催（編集部）
• 第13回オートモーティブワールド開催される（編集部）