月刊潤滑経済 2022年2月号 No.683
月刊潤滑経済 2022年2月号 No.683
(keizai202202)
出版社:株式会社潤滑通信社 発行:2022年2月5日 サイズ:B5版
特集:自動車のCN化に伴うトライボロジーの今後と潤滑油添加剤・合成基剤の動向
欧州委員会が2050年のカーボンニュートラル(CN)経済の実現を目指すビジョンとして「A clean planet for all」を公表して4年目を迎え,CN化への対応は全世界・全業種に及んでいる.とりわけ自動車産業においては,COP26で主要セクターとして注目を集め,「世界のすべての新車販売について,主要市場で2035年までに,世界全体では2040年までに,電気自動車(EV)等,二酸化炭素を排出しないゼロエミッション車とすることを目指す」とういう共同声明が発表された.しかし,EV=CNではなく製造から廃棄までの流れの中で発生するCO2をゼロにするライフサイクルアセスメント(LCA)を推進する国もあり,その足並みはそろっているとは言い難い.肝心なのは,「得られたクリーンな動力を,ロスを最大限に減らし本来使いたいことに使う」ことであり,その大きな一翼となるのがトライボロジーである.
本特集では,自動車のCN化に伴うトライボロジーを概観し,その大きな柱となる潤滑油添加剤・合成基剤の動向を取り上げる.
<掲載記事>
- 内燃機関のトライボロジーに関する最近の研究開発動向(東京都市大学 三原 雄司)
- 電動車の普及が潤滑油需要に与える影響(クラインジャパンリミテッド 足立 之彦)
- PAOと合成炭化水素をベースにした高性能な生分解性潤滑剤の日本市場展開(RSC Bio Solutions 富永 英樹氏に聞く)
- 硫黄系潤滑油添加剤の最近の動向(DIC 松枝 宏尚)
解説
- 油空圧用シールの基礎知識(阪上製作所 市川 健一郎)
製品と技術
- 風力発電用ギヤ油「NUFLUX™」の新しいフォーミュレーション(Evonik Oil Additives GmbH)
- 電気集塵の技術と応用(アマノ)
新刊紹介
- 「よくわかるトライボロジー」 ―ストライベック曲線とEHLトラクションについて―(湘南工科大学 村木 正芳)
連載
- 初めての転がり軸受 第9回「転がり軸受の材料」(トライボロジーアドバイザー 似内 昭夫)
- 掌の小節 第十節(技術オフィス・村上 村上 靖宏)
イベント紹介
- TOKYO AUTO SALON 2022,2年ぶりにリアル展を開催(編集部)