月刊潤滑経済 2022年4月号 No.685
月刊潤滑経済 2022年4月号 No.685
(keizai202204)
出版社:株式会社潤滑通信社 発行:2022年4月5日 サイズ:B5版
特集 I :自動車産業におけるカーボンニュートラルの取り組み
地球温暖化対策として,二酸化炭素の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)への取り組みが世界中で急速に進んでいる.我が国でも,2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」が宣言され,CNへの取り組みが加速している.CN化にあたり,再生可能エネルギー等のカーボンフリーエネルギーへの転換はもとより,これまで以上に徹底した省エネルギー対策が求められている.
本特集では,自動車産業におけるCNの取り組みとして,CNに向けた内燃機関の将来動向,電動車の研究・開発動向,CN達成のために自動車および潤滑油開発に求められること,パワーユニットの電動化におけるトライボロジー技術の動向や課題についてご紹介する.
<掲載記事>
- カーボンニュートラルに向けた内燃機関の将来動向(東京都市大学 三原 雄司)
- カーボンニュートラル達成のために自動車および潤滑油開発に求められることとは(日産自動車 佐川 琢円)
- カーボンニュートラルにおけるパワーユニット技術(本田技術研究所 加藤 維識)
特集 II :IoTを活用した工場運営と設備管理技術
デジタル技術の発展により,様々なモノがインターネットとつながるIoT化は,多くの製造現場で導入が図られている.IoT技術を用いることで,工場における環境や作業から大量の情報を吸い上げ,見える化することができ,それによって現場の課題を抽出して改善するというPDCAサイクルを高効率に実行することも可能となる.さらに,手軽に使えるIoTデバイスの開発・普及も増え,導入のハードルはコスト面・技術面ともに下がっていると言える.
本特集では,IoTを活用した工場運営と設備管理技術として,センサーを用いた状態監視と故障診断兆候検知システム,転がり軸受の診断技術などについて解説する.
<掲載記事>
- 続々IoT時代における設備診断(大阪市立大学 川合 忠雄)
- 油状態センサを用いた油圧機器向け状態監視システム(カヤバ 亀田 幸則)
- IoTゲートウェイボックスe-IoT-GWBと油圧センサーを用いた油圧装置の状態監視サービス(ボッシュ・レックスロス 田中 剛)
- 産業用ラズベリーパイとMEMSセンサを活用した設備故障兆候検知システムの開発(ハーティング 能方 研爾)
- IoTを活用した転がり軸受の診断技術(NTN 中野 勇大)
連載
- 初めての転がり軸受 第11回「転がり軸受の潤滑(2)」(トライボロジーアドバイザー 似内 昭夫)
- 掌の小節 第十二節(技術オフィス・村上 村上 靖宏)
トピックス
- 「2021年度ITM認定式」開催される―出光(編集部)
- ENEOS,2023年10月に和歌山製油所の精製・製造および物流機能を停止(編集部)
- 「KAIKA Awards 2022」表彰式開催される(編集部)