月刊潤滑経済 2024年12月号 No.717

月刊潤滑経済 2024年12月号 No.717

(keizai202412)
出版社:株式会社潤滑通信社
発行:2024年12月5日
サイズ:B5版

特集 I :ものづくりにおけるサーキュラーエコノミーの動向

近年,大量生産・大量消費・大量廃棄が一方向に進むリニアエコノミー(線形経済)に代わり,資源の使用を最小限に抑え,廃棄物を削減し,製品と材料を可能な限り再利用,修理,リサイクルする循環型経済「サーキュラーエコノミー」がヨーロッパを中心に提唱されている.3R(リデュース,リユース,リサイクル)への取組みは従来から行われてきたが,「サーキュラーエコノミー」は,そもそもの資源の投入量や消費量から抑えることや,新しい産業や雇用の創出までを含む経済システムを目指しており,ものづくりにおいても製品のライフサイクルを考慮し,リサイクルしやすい設計や,再生可能素材の利用,製造過程でのエネルギ―効率の向上により廃棄物を最小限に抑える取組みなどが求められている.

本特集では,ものづくりにおけるサーキュラーエコノミーの動向やトライボロジー技術との関わり等についてご紹介する.

<掲載記事>

  • トライボロジーから見たカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミー(東京理科大学 佐々木 信也)
  • サーキュラーエコノミーに向けたリマニュファクチャリングの動向(産業技術総合研究所 松本 光崇,鄭 優莉,間野 大樹)
  • サーキュラーエコノミーの実現に向けた部品再生事業の展開(日立建機 森 健介)

 

特集 II :トライボロジー試験・分析評価・解析技術の動向

機械製品の耐久性や信頼性,機械システムのエネルギー効率向上には,トライボロジー特性が大きく関わっており,ものづくりにおいてトライボロジーは重要な役割を担っている。また,カーボンニュートラルの実現に向けて,これまで以上に省エネルギー対策が求められるなか,摩擦損失低減にも貢献するこれら評価・分析装置の役割はさらに増すものと思われる.

本特集では,近年飛躍的に進化するトライボロジー試験・分析評価技術の動向とともに,トライボロジー分野でも適用が進んできているシミュレーション解析技術の動向についてご紹介する.

<掲載記事>

  • エンジンオイルの添加剤分析とトライボフィルムの複合解析(日産アーク 藤井 由利子)
  • トライボロジー分野における最近の課題とトライボCAE活用を通したものづくり産業界への貢献(名古屋工業大学大学院 前川 覚,糸魚川 文広,スリーラボ 夏目 航平)
  • マーケットインの精神でユーザーの要望を実現
    Rtec-Instrumentsの二円筒・三円筒試験機や注力製品,今後の展開について(Rtec-Instruments Inc. Jun Xiao 氏,Rtec-Instruments 國井 卓人 氏,兒島 正宜 氏に聞く)
  • 新世代の機械的表面試験プラットフォーム「Stepシリーズ」(アントンパール・ジャパン 倉地 祥毅)
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